特急ソニックシミュレータ〜九州の列車を、運転しよう!!

九州初の鉄道シミュレーションは自社製だった!?
ここでは、かつて発売されたJR九州製作の「ソニック」シミュレータを紹介します。

※この記事は、1998年にTrain Dream Communicationsの前身である「電脳列車乗務員組合TDC」に掲載した記事を再構成して掲載したものです。

大英科学博物館展記念 北九州市内1日乗り放題切符について

TDCでは、「トレインシミュレータ」および「電車でGO!」で九州の鉄道が採用されるよう、運動を行っていますが、この度、これらより一足先に九州の列車が運転できるようになりました!

それは1998年5月22日にJR九州より発売された「大英科学博物館展記念 北九州市内1日乗り放題切符」。オマケとして、なんとJR九州の新鋭特急列車「SONIC」の運転シミュレータがついてきます!!

このCD−ROMはハイブリッド方式で、Windows、Macどちらでも運転できるのがうれしいところです。(再生にはQUICKTIMEが必要:CDに同梱)

運転区間は鹿児島本線の折尾−小倉間。約15分の運転が体験できます。

この切符、1998年5月22日より7月12日の間、北九州市内の主要駅と博多・行橋駅、東京・大阪のジョイロード(JR九州の旅行センター)で2000円で発売されていました。

「SONIC」とは?

JR九州が誇る最新特急電車「883系」の愛称です。「ワンダーランド・エクスプレス」をコンセプトにデザインされた鮮やかな外観・内装は、個性的な車両を擁するJR九州の中でもひときわ目立ちます。メカニズム的にも最高速130キロ、VVVF、制御付き振り子台車と、曲線の多い九州の路線を快速、快適に走行する工夫がなされています。通産省のグッドデザイン商品として認定されたほか、鉄道友の会の最高位、ブルーリボン賞、世界の鉄道デザイン賞、ブルネル賞を受賞するなどその名は日本をはじめ世界に知れ渡っています。現在、「L特急ソニック」として博多−大分間を15往復、2時間5分で快走しています。

SONICシミュレータの内容について

SONICのシミュレータのCDには、シミュレータのほか、「SONIC」こと883系車両の全貌を紹介した「インフォメーション」、シミュレータの操作方法を説明した「操作ガイド」に分かれています。運転の前には、必ず「操作ガイド」を見られることをお勧めします(操作は結構複雑です:後述)。また、運転の合間には「インフォメーション」でSONICの魅力を満喫して下さい!結構楽しめる作りになってます。

運転のポイント

「電車でGO!」や「トレインシミュレータ」で、電車の運転も社会的に認知され、この「SONIC」のシミュレータも、ぱっと見で運転できる方も多いと思います。

ただ、鉄道を知らない方、初めて運転する方は、ヘルプを見ても、戸惑われる点も多いと思います。特に、このシミュレータ独特の操作方法もありますので、簡単に、運転方法の解説をしておこうと思います。

スタート時の状態では、マスコン(アクセル)を動かす事が出来ません。このままでは、出発時間になってもいつまでたっても運転できず、無為に時間だけが経過してしまいます。そこで、出発の準備をしましょう。(右写真参照)ちなみに、各レバーは、マウスでドラッグすることで動かす事が出来ます。

まず、(1)の一番左のレバー(リバースハンドル)をドラッグして奥の方(画面上)にずらしましょう。次に、(2)のレバー(ブレーキハンドル)を手前(画面下)に少しずらしましょう。ここが、ブレーキ解除位置です(写真の位置)。これで発車準備完了です。出発信号が左上に出たら、(3)のレバー(マスコン)をいちばん手前(下)まで引きましょう。これで出発進行!です。

ちなみに、ブレーキは左から右に向かって、「固定位置(ゲーム中は不使用)」「解除」「B(ブレーキ)1」「B2」・・・「B6」「B7」「非常」となっています。マスコンは上から下に向かって、「解除」「N(ノッチ)1」「N2」・・・「N5」です。

運転のポイントとしては、折尾−黒崎−戸畑は、130キロまで加速して惰行(マスコンを解除し、そのまま走ること)すれば、ほぼ定刻に着けるはず。戸畑−小倉は130キロではかなり早く着いてしまうので、速度を控えて運転するか、西小倉の手前からかなり速めに減速しておく必要があるでしょう。

ブレーキは時速120キロで800m手前から開始し、時速75キロで250m、時速40キロで90m、時速20キロで25mくらいになるように調節するとちょうどいいと思います。ブレーキ3〜5くらいで充分減速できると思います。ちなみに、残り距離が赤くなる範囲が、停車位置です。

小倉まで運転すると、列車が大分に向けて折り返し、採点に入ります(左写真)。採点は列車の時刻(定時に着いたか)、停車位置(正確に止まれたか)、非常ブレーキ(使ったら減点)についてチェックされます。運転に慣れたら、高得点を目指してみて下さいね。

さあ、みなさん、九州初の電脳運転、楽しんで下さいね!

さいごに

正直な所、2000円の切符の「おまけ」ソフトなので、「トレインシミュレータ」ほどのリアルな映像・音声ではありません。しかし、運転に支障の無い程度には仕上がっていますし、太平洋ベルト有数の工業地帯を走るため、風景は変化に富み飽きることはありません。九州の方はもちろん、九州以外の方にもぜひ買っていただいて、「SONIC」、そして九州の魅力に触れていただければと思います。そしてまた、JR九州さんには九州の魅力を満載した次回作を作って欲しいな、と思います。

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