DCT−65190さんの新幹線車内販売レポート
〜その3 番外編〜

 このレポートは情報ステーション815に99年年末にDCT−65190さんがカキコされた、車販レポートを本人様に再編集をお願いし、改めて掲載させていただいたものです。DCT−65190さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。m(__)m
 
 

<車内販売アルバイトを始めたきっかけ>
大学に進学の際、アルバイトを始めなければと思いましたが、「鉄道に関連したバイトをやってみたいなあ。」というのがきっかけでした。「鉄道車両の清掃アルバイト」も候補のひとつにありましたが、「きつい・きたない・女性がいない(爆)」ということでパスしました。
車内販売はバイト雑誌で見つけ、「にっしょく西日本」と「ビッフェとうきょう」もアルバイトを募集していましたが、乗務列車や待遇面などで検討した結果、JDに決めました。ほかのアルバイトと同じように、担当者に電話をかけて指定された日時に面接を受けに行きました。10年近くも前なので、面接の内容はほとんど忘れましたが、「釣銭をすべてなくしてしまったら、あなたは全額弁償することができますか?」と最後に質問されたのは覚えています。もちろん「はい」と答え、採用となりました。そしてマニュアル(接客態度や商品の価格表など)を受けとり、初乗務の日までに頭に叩き込みました。
#「いいえ」と答えていたら、その後の人生は大きく変わり、今の私はいなかったかも・・・。


<見習い乗務>
最初の2回は「見習い」として、ベテランアルバイトの指導のもとで乗務しますが、見習いの担当列車は基本的にG編成で、B車ワゴンでした。見習い期間中は早めに出勤して、まずは営業所内でワゴンを使って練習します。そして初乗務となりますが、もう緊張しっぱなしで、「心臓がバクバクしていた」のを覚えています。満員の時には100人前後の乗客の前で仕事をするのですから。そして「新幹線車内で歩き回っていた」せいか三半規管が一時的におかしくなり、最初の3回くらいまでは体が「波に揺られる船に乗っているような状態」でした。


<制服>
女性は頭の先から足元まですべて支給してくれましたが、男性は「上半身のみの支給」で、ズボンと黒の革靴は各自で購入していました。
#私は高校時代のズボンをはいていました。さすがに革靴は購入しましたが。


<男子禁制の「のぞみ」>
平成5年頃からシフトに「のぞみ」が加わりましたが、当時乗務するクルーやアルバイトはみな女性で、男性は大ベテラン(Mクラス)のアルバイト以外は乗れない事になっていました。レポートで「のぞみ」に関する内容がないのはそのためです。また制服も社員さんと同じ「黒」の制服を着て乗務していました。ちなみに私が「仕事」でJ編成(300系)に乗務したのは2回だけで、それも台風・積雪でダイヤが乱れて乗務する列車がGからJに変更になったためにチャンスが訪れただけです。


<うれしかった出来事>
新幹線に乗務しているとG車でよく有名人を見かけましたが、大抵は「しらんぷり」していました。
#「移動」の時が休める時間だそうですから・・・。

でも、「こだま」G車に乗車していた、F1引退直後の中嶋 悟さんと、谷村 新司さんに声をかけてもらった時はうれしかったですね。といっても、「販売員」としての私に声をかけてくれたのですが。(^^; でも顔は「販売員」でしたが、内心は「パニック状態」で、落ち着かなかったです。あと、乗車は自由席からで、降車はG車からだったり、車内で普通指定券を発行してもらっている芸能人も見かけました。(^^;


<大変だった出来事>
平成2年3月から平成6年3月まで乗務していた中でいろんな出来事がありましたが、やはり「災害・事故による列車の遅延」ですね。三河安城付近での築堤の崩落による徐行運転、台風や地震による天変地異による列車の大幅な遅延、静岡県内での工事用車両の事故の影響で新大阪―豊橋折り返し運転などなど・・・。その度に列車は延着し、場合によっては編成が変わることもありました。出勤したものの乗務する列車が運休になり、働かないまま自宅に戻った事も。
#新大阪到着が午前0時を過ぎ、家に帰れなかったこともありました。


<最後に>
平成6年3月22日を最後に退職しましたが、その時は食堂車が減少の一途をたどり、かわりにカフェテリアが台頭していました。しかし、今ではそのカフェテリアもG編成が「こだま」運用に就いた為に食堂同様、数える程度になっています。車内販売は採算が取れにくいということもあるのですが、かといって単価を上げると利用しなくなるし、下げると「売れば売るほど大赤字」は確実ですから難しいところです。ですから、300・500系のような売店形式になるのは仕方ないと思います。
#700系のような自販機はさすがに・・。やっぱりコミュニケーションがないと。
けど、このアルバイトをやったおかげで、車内販売という仕事は大変でだなあということがわかり、社会勉強にもなりました。

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