チャリでめぐるクマデン全駅レポート

取材日:2002年2月21日

 上熊本および藤崎宮前から北隣の西合志町にある御代志までをつなぐ熊本電鉄(クマデン)の電車路線。その総延長は13.1kmで、全部で18の駅があります。今回のレポートはその駅にスポットをあててみました。クマデンの駅はそのほとんどが無人駅であり、場所も車では入れないようなところにあったりもします。そこで全駅の写真をおさえるべく、北の始発駅である御代志から南の藤崎宮前、上熊本まで自転車(チャリ)で下ってみました。その様子をお伝えいたします。(写真をクリックすると、より大きな写真を見れます)
御代志

御代志駅

私の自宅から、自転車にのり、クマデンの北のターミナルである、御代志駅へ向かいました。
御代志駅は国道387号線沿いに位置していて、熊本電鉄のバス停も兼ねています。その昔、ここから菊池までつながっていたのですが、御代志以北は廃止され、ここが電車のターミナルとなっています。
熊本電鉄のバスは、ここから菊池方面などへ接続しているのですが、熊本電鉄のバス自体、市中心部から電車沿線を通って、菊池へ直通しています。よって市内から菊池へ向かう人はわざわざ電車に乗ることもないのでしょう。
なお写真右隅に見えている小さなプレハブが乗務員詰め所になっています。
再春荘前

再春荘前駅

さて、御代志駅から国道387号線沿いに自転車を南へ走らせること1分。(爆)再春荘前駅に到着です。
ここは隣接する国立再春荘病院の最寄駅であります。そのためか駅名標のところに車椅子用の黄色いスロープ板が立てかけてありました。
なおハンセン病裁判で有名になった菊池恵楓園もこの駅から歩いて5〜10分程度のところにあります。
電波高専前

電波高専前駅

再春荘前駅から自転車で走らせること、またもや1分。(笑)電波高専前駅です。
その名の通り、国立熊本電波工業高等専門学校の最寄駅です。1995年に設置されました。電波高専の通学のために、かなりの学生が利用しています。
この駅も近くに電波高専のバス停があり、バスを通学に利用している学生もいます。ただ駅で電車を待ってるとバスのほうが早く来たり、その逆もあったりします。(笑)
一番良い方法は駅、バス停ともに、電車とバスの時刻表をはっておくことなのでしょうが・・・。
なお電波高専前駅と再春荘前駅は目で見える距離に位置しており、山手線クラスの電車ならば、この二駅はくっついてしまうかもしれません。(爆)

ちなみにこの駅でこんなに記事が書けるのは、私がこの学校の学生であるからなのですが・・・。(自爆)
黒石

黒石駅

電波高専前駅から、自転車で3分程度いったところに黒石駅があります。2001年2月までは、国道387号線沿いにありましたが、国道の拡幅工事に伴い、2001年2月に元の場所から東に50m程度離れたところに移設されました。もちろん線路も移設されており、電波高専前から須屋の間で最大東に150mほど移されました。
写真左側にはバス停が見えますが、ここから武蔵ヶ丘(JR豊肥本線武蔵塚方面)などへ1日2本程度バスが走っているようです。
なお黒石駅は離合設備を整えた駅で、駅正面には変電所がありました。また月極めの駐車場が整備されています。
また計画では、ここからJR武蔵塚まで路線を伸ばすという話もありますが、いつ実現されるかは分かりません。
三ツ石

三ツ石駅

黒石駅から自転車で4、5分程度、南へ下ると三ツ石駅へ到着します。
この駅は2001年2月に、国道387号線拡幅工事に伴う線路移設工事で設置がされた、出来たてホヤホヤの駅です。一部が九州自動車道の高架下に入っています。特段高速バスと接続が直接されているわけではないのですが、三ツ石駅から歩いて10分程度の場所に、高速バスの西合志バス停があります。
また写真中央の下には小さな川が走っており、橋上駅のような感じです。(笑
須屋

須屋駅

三ツ石駅から自転車で南へ3分で須屋駅に到着します。周囲には住宅やスポーツセンターがあります。
熊本電鉄の駅には電鉄が支援する某政党の掲示板がよくはってあり、この駅にもありました。公共交通機関である以上、あまりそういったことはしない方がよいのではと思ったりしますが・・・。
新須屋

新須屋駅

須屋駅から新須屋そして堀川までは道路と線路が若干離れます。自転車で5分程度下ると新須屋駅に到着です。須屋から堀川にかけては駅間が他の駅間と比べて長い部分です。隣には県営団地と町の浄化センターがあります。
町内循環バス

町内循環バス時刻表

新須屋駅からとなりの堀川駅へ向かおうとして、自転車を走らせようとしたら、循環バスの時刻表が立っていました。週2日(水・土)で1日4便程度運行しているようです。なおこのバスを運行しているのは熊本電鉄のようでした。(笑)
堀川

堀川駅

新須屋から自転車でこれまた5分程度で堀川駅です。これまでの駅とはずいぶん違います。ちゃんと窓口もあります。(笑)この駅も御代志駅同様にバス停が目の前にあり、頻繁にバスが発着しています。
なお堀川駅は黒石駅と同様離合設備があり、朝夕のラッシュ時は離合シーンが見られます。
堀川駅と新須屋駅との間で、西合志町と熊本市の境界があります。
八景水谷

八景水谷駅

堀川駅から県道沿いに南へ向かうと八景水谷駅があります。ここは自衛隊北熊本駐屯地の入り口に位置する駅でもあります。丁度5kmポストがありました。
亀井

亀井駅

亀井駅も県道沿いに位置する駅です。そしていよいよこの次が北熊本駅です。
北熊本

北熊本駅

亀井駅から線路は国道3号線の下をくぐり、北熊本駅へとつながっています。
北熊本駅は熊本電鉄鉄道部があり、離合設備、車庫、変電所などもあり、熊本電鉄の中枢部といってよいでしょう。なお電鉄本社はここから離れたところにあります。
北熊本は電鉄の駅の中で唯一肉声の案内放送がある駅です。さて熊本電鉄電車には2路線あり、藤崎線(北熊本−藤崎宮前)と菊池線(上熊本−北熊本−御代志)です。しかし運転上は藤崎宮前−御代志と上熊本−北熊本となっています。なお八景水谷駅にあった5kmポストは上熊本駅からの距離ということになります。
離合

北熊本駅での離合

北熊本駅で丁度離合シーンを見ることができました。駅が一番賑わうところです。
北熊本は2面3線のホームで、1番のりばが藤崎宮前行き、2番のりばが御代志行き、3番のりばが上熊本行きとなっています。2002年2月現在、上熊本への列車は元・東急5000系が走っていますが、ひょっとしたら元・南海20000系に交代するかもしれません。
黒髪町

黒髪町駅

北熊本駅から国道3号線沿いを自転車で4、5分下ったところに黒髪町駅があります。国道3号線沿いから駅へ入れるのですが、駅入り口の案内はどこにもなく、思わず通り過ぎてしまいましたが・・・。(爆)
黒髪町駅は近くに中学校があり、八景水谷、亀井付近の生徒輸送も電鉄電車が担っています。
併用軌道部分

併用軌道部分

黒髪町駅と藤崎宮前駅との間には、このように道路と一緒になって走る部分があります。線路のとなりが家の玄関だったり、高校の入り口だったりと、すごいところを走っています。この区間は電車は15〜20km/h程度の低速度で運転しています。
パチンコ屋?

藤崎宮前駅 パチンコバージョン(爆)

左のビルが熊本電鉄のターミナルの藤崎宮前駅です。といっても一見はもろパチンコ屋です。(爆)なので写真のタイトルにパチンコバージョンと書いてみました。(笑)
このビルはもちろん熊本電鉄のビルで、「クマデンプラザ」という名前です。ビルのほとんどがパチンコ屋の駐車場であり、上の方は温泉施設などがあります。確か3、4年前に建造されたと記憶しています。その前は北熊本駅のような感じでした。
電車のりばはどこ?

ホントに電車のりば?(笑)

このビルの正面にはもちろん藤崎宮前駅の電車のりばの案内もしてあります。左の写真中央付近に書いてありますよね。ただどう見ても駅の入り口とは思いませんが・・・。(笑)

#本日10時「新車」入替だったらいいんですけど。(笑)
藤崎宮前駅入り口

ちゃんとした藤崎宮前駅入り口

ビルの正面に向かって左側にはちゃんとした藤崎宮前駅の入り口があります。ただ非常に分かりづらい入り口です。(^^;
上の写真の扉を開いて、10歩程度あるくと、写真中央部の青い画板?付近に出てきます。ここをまっすぐ歩いていくとホームがあります。
藤崎宮前駅裏

藤崎宮前駅裏

左の写真は上の写真の反対側から撮った写真です。左側に電車がありますが、その右側が降車ホームで、左側が乗車ホームです。なお車が止まっているところは、恐らくホームの拡張用地だと思われます。
熊本都市圏では、熊本電鉄をこの藤崎宮前駅から市内中心部へ結ぶ計画もあり、その時はこの部分が使われるのかもしれません。
坪井川公園

坪井川公園駅

さて、一旦北熊本へ戻り、そこから上熊本方面へ向かいます。北熊本駅から上熊本駅方面へ向かって最初の駅の坪井川公園駅です。名前の通り、近くには坪井川が流れており、その横が遊水公園となっています。また自動車学校もあります。
坪井川を渡る電車

坪井川を渡る電車

坪井川公園を出ると、坪井川を渡ります。この日はきれいに晴れ渡りました。写真左隅には、熊本城も小さくですが写っています。
打越

打越駅

坪井川を渡ると、打越駅につきます。この駅も黒髪町駅同様、道路から少し入ったところにありますが、ここは「電車のりば」の案内がしてありました。
打越駅には2kmポストがありました。
池田

池田駅

打越駅と池田駅の間、台地がありますが、電車はトンネルで抜けていきます。道路には打越と池田を結ぶトンネルはありません。トンネルを抜けると池田駅です。周囲は住宅が並んでいます。
韓々坂

韓々坂駅

電車だと池田駅から1、2分で、韓々坂駅に着きます。この辺りも周囲に住宅が並んでいますが、架線柱が木製なので、どこか古めかしい感じがします。(電鉄はほとんどの架線柱が木製ですが・・・(笑))
県道を渡る電車

県道を渡る電車

韓々坂の次が終点、上熊本です。その途中、熊本市内から西里・田原坂へ抜ける県道を渡ります。なおこの踏切は踏切信号が整備されており、自動車は電車が来ていなければ、一旦停止することなしに通過をしていきます。
上熊本

上熊本駅

終点、上熊本駅です。一見ちゃんとした駅舎があるようですが、無人駅です。なお乗務員詰め所があります。写真には写っていませんが、この左側がJR上熊本駅、そのまた左側が熊本市電上熊本駅前となっています。
計画では、上熊本で市電とクマデンが直通運転をするという話もありますが、今のところ未知数です。
以上で全18駅をチャリでめぐってきました。今までは電車に乗って、電鉄線を見ていただけですが、自転車でめぐると、知らない部分があったりして、楽しかったです。写真撮影ポイントなども見つけましたし・・・。(笑)今後、熊本都市圏の交通網整備によっては、この電鉄線がより重要な役割をにぎるかもしれません。今後の電鉄の発展を楽しみにしたいと思います。

さて、この取材では合計20km程度自転車をこぎました。あとから疲れが出てきたのは言うまでもありませんが・・・。(自爆)

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