福岡近郊区間乗りつぶしの旅withソニック 中編

文:キハ181系特急「いそかぜ」さん
写真:K.S(モデル:さいくんさん)

883系  城野駅に到着後、一旦駅本屋側のホームに移動します。ここでもさいくんさんが証拠写真の撮影に余念がなく、近くにあった看板をバックに記念撮影。傍らにいた私は大笑いしながらその光景を眺めています(笑)。撮影が終わると今度はまもなく城野を通過する下りソニック9号と上りにちりん6号の撮影をするため向かい側のホームに移動して両列車がやってくるのを待ちます。11時55分頃、まずソニック9号がファーッという警笛を鳴らしながら通過。120km/h近く出ていたようで、あっ!という間に走り去っていきました。続いて今度はにちりん6号が通過。こちらもかなりの高速で通過したので、ソニックに勝るとも劣らない迫力を見せてくれました。
415系

西小倉
 にちりんが通過した後、11時59分発の小倉行普通列車で城野を後にします。車両は415系基本番台で小倉が近いからか結構な込み具合。私たちはまたも先頭部分にかぶりついて前方の様子を見ます。途中JR九州小倉工場の横を通過するのですが、なぜか787系中間車が側線に留置されていたりして、ひょっとしたら来春のダイヤ改正用かな?と3人で話していました。

 12時06分西小倉到着。小倉まで行ってしまうと重複乗車になるのでここで下車します。またまたさいくんさんが証拠写真の撮影を試みようとするのですが、なかなか撮影ポイントが見つからず、結局鹿児島本線のホームで撮影をすることに。私も相変わらず大笑いします(笑)。西小倉は帰省の時に頻繁に通るにも関わらず、私は初めて降り立ちました。鹿児島本線久留米〜門司間は数え切れないほど乗車しましたけど、沿線各駅に関してはまだまだ知らない事の方が多く、機会があれば一度各駅に立ち寄ってみたいですね。そういえば同じような企画を某テレビ番組がやっていたような気がするのだけど…(苦笑)。
813系  まもなく12時15分発二日市行普通列車が入線してきたので乗車します。車両は813系3両ですが、私たちの乗車した先頭車には「クモハ813・111」の文字が! 思わぬゾロ目の車両の乗車にお互いびっくりします。ちょっとだけの区間ですが、前方の閉塞や813系のVVVF音に耳を傾けながらスペースワールド駅に向かいます。
スペースワールド

883系
 12時27分スペースワールド駅到着、私たちはこの駅の観察の為一旦下車するのですが、列車もこの駅で運転停車します。時刻表を見ると後続のソニック12号の待避をするようです。駅構内は曲線になっていてなかなか迫力のある写真が期待できそう!さいくんさんとK.Sさんはホームの枝光側、私は八幡側に待機してソニックの通過を待ちます。
 まもなくソニック12号が警笛を鳴らしながら通過。かなりの高速でやってきたようで、車体をフルバンクさせながら通過していきます。近くで見るとさすがに迫力がありますね。
 ソニックが通過した後、ここでもさいくんさんが間近に見えるスペースワールドをバックに証拠写真を撮ってもらっています。デジカメの写り具合を確認すると駅名標がなければ本当にスペースワールドの中にいるようで、まさにスペースワールド駅ですね(笑)。
 せっかくなので下に降りて駅の内部の様子も観察します。開業からまだ2ヶ月しか経っていないのでさすがに綺麗な建物ですが、この日が休日だったのもあってか人が多く、スペースワールドの玄関口としての役割を早速果たしている様子でした。
815系  ひと通り見て回った後、12時38分発大牟田行快速列車でスペースワールド駅を後にします。車両は811系4両ですがこの列車の座席もほぼ埋まっていたため、私たちはまたも先頭車でかぶりつきを楽しみます。12時45分黒崎到着。

 さて、黒崎ではソニックに乗り継ぐのが主目的なのですが、発車時刻までは30分以上も余裕があるのでここで2つの隠しイベント(?)を行うことにします。
 まず一つ目はここで昼食を取ること。目的はこの辺りの駅なら必ず置いてあるかしわめし。北九州を代表する駅弁といっても過言ではなく、その味を存分に満喫しようというねらいです。幸いホームの売店には置いてあり3人分を購入します。1つ710円也。
 もう一つのイベントは知り合いの某運転手さんにお会いすること。事前に黒崎13時01分発の上り快速列車に乗務されると伺っていたので、何とかお目にかかれないかと考えていたのです。13時を回って博多方面から811系が入線してきました。某運転手さんもこちらに気付いた様子で会釈されています。私たちも会釈し乗務の様子をしばし観察することにします。この日は横に指導運転士の方が乗務されていたのもあるのですが、勤務中ということでお話するのは当然遠慮することにします。13時01分、某運転手さんが警笛を鳴らして下さるというサービスをされ快速列車は発車していきました。私たちも敬礼してご挨拶します。
 隠しイベントも無事終了し(笑)、私たちは早速かしわめしを食べる事にしました。全国に名前を轟かせているだけあって、さすが評判に違わぬ味。値段も駅弁にしては手頃で良心的です。
キハ66系  食べている最中には全国でも北九州だけで見る事のできるキハ66&67形、それもトップナンバーが入ってきたりして、私とK.Sさんはホームを行ったり来たりします。K.Sさんが写真撮影を、私が66のエンジン音に耳を傾けたのは言うまでもありません(苦笑)。黒崎では他にも3月のダイヤ改正で登場した自由席特急券の自動券売機や、たまたま入線してきた485系にちりんの姿も撮影することができました。
 昼食や写真撮影などで時間は過ぎ、いよいよソニック14号の発車時間が近づいてきました。14号は5両編成、私たちは4号車禁煙自由席と書かれた札の下で待ちます。博多までは運賃に500円のワンコインを加えるだけで特急列車に乗れるからなのか、私たちの後ろにも結構な人数が到着を待っていて、小倉〜博多間での快速利用がかなり特急利用にシフトした実状を少々垣間見た気がしました。
883系  13時31分、濃青フェイスの883系が入線してきました。自由席が2両しかないためか車内は立客がいる有り様で、たまたま空いていた座席にK.Sさんを座らせ、さいくんさんと私はしばらく立って過ごします。定刻13時32分に黒崎を発車、JR九州の新型特急列車はいずれも走り出しがスムーズで、この点乗車する度に感心させられる点です。485系では発車時にガクン!と来ることがありますが、さすが最新型、乗り心地にも多大な配慮がされている様子です。乗車したのは付随車のサハ883形でなので特有のVVVF音は聞こえないのですが、その分静かで快適!
 黒崎から次の折尾まではPS版電車でGO!2でもおなじみの区間で割合カーブの多い区間。ソニックは車体をくねらせながらこの区間を走行します。座っているとあまり気にならない振子の揺れですが、こうして立ったまま乗車してみると揺れがはっきりとわかり、立客が多いと推測される小倉〜博多では乗り物酔いされる方など出ないのだろうか?とも心配になります。
 13時36分折尾に到着。ここでいくつか座席が空いたのでさいくんさんも私も座席に座ります。3人とも通路側の席ですが、振子の動作を楽しむのはやはり座って落ち着いた方が都合も良いのでこのまま座っている事にします。
 折尾を発車すると終点博多まではノンストップで駆け抜けます。小倉〜博多間はR400m程度の急カーブが連続し、振子無しの車両にとっては苦しい区間なのですが、ソニックはその急カーブもものともせずに100km/h近い高速で通過して、その走行性能の高さを誇示しているかのようです。この区間を最速40分、表定速度100km/h強で走破できるのはさすが振り子車両ならではとあらためて実感します。
 それにしても慣れというのは恐ろしい。ソニックには数え切れないほど乗車したこともあるのですが、私にとって制御付き振子の独特な揺れはあまり気にならなくなっていました。むしろ揺りかごに乗っているような気がして少々眠たくなってきたなぁ…(苦笑)。
 ワゴンサービスが回ってきたので、今回ソニックに乗車するのは初めてのK.Sさんは早速オリジナルグッズを買い求めています。彼が購入したのはメッセージカード付きテレホンカード(1000円)で、以前に聞いた話では一番の売れ行きを誇る商品だそうです。現に私もそれを3枚持っていたりしますが…(苦笑)。折角なのでK.Sさんとキャンディ(200円)も購入し、車中でのおやつ代わりにしました。
ソニック車内

記念写真
 車内を見ると787系以来のJR九州の新型特急車両に共通した間接照明や、ハットラック式の荷棚に興味を引かれます。暗い配色なので結構圧迫感があるものですが、デザイン的にはまとまりが良く、実用性にも大変優れています。座席は賛否両論を呼んだ耳型ヘッドレストが付いたやや固めのシートですが、ソニックのような2時間程度の運用ならむしろ固めのシートの方が良く、実際非常に快適です。シートピッチは1000mmで、座席の下の空間も非常にゆったりしていて、本当に贅沢な気分にさせてくれます。787系とは座席のデザインが大きく異なる為か、車内は高級感よりもむしろカジュアルな雰囲気にあふれていて、この点今春登場した新型ゆふいんの森や787系増備車と似た雰囲気も感じ取れる気がします。
 列車トイレ研究家(?)の面子にかけてトイレに足を運んでみると、トイレ内に更衣用のステップが備え付けられている事を今回初めて発見しました。トイレと反対の洗面台下のつまみを引くと革張りのステップが出てくる仕掛けです。何だか嬉しくなって後でさいくんさんにその話をすると、「あ、その事なら前から知っていますよ。」の返事が…。これでは列車トイレ研究家の面目が丸つぶれだなぁ(苦笑)。
 デッキ付近を見ると様々なオブジェやオルゴールなどがあったりして、大人の私たちでも飽きさせない空間がそこに広がっています。883系は「WONDERLAND EXPRESS 〜不思議の国から来た列車〜」と銘打って登場しましたが、車内の奇抜さを見ると何回乗車してもそれが納得できますね。知らない人が乗車したらそりゃたまげるわ!(苦笑)
 ソニック14号は走りに走って14時04分に博多到着。せっかくだからと車内の撮影をします。ファインダーから覗いて見てもソニックは本当に奇抜ですね(苦笑)。 
 車掌さんに急かされて車内を後にすると近くにソニックレディの方がいらっしゃいます。「博多駅の証拠写真はこれだ!」とさいくんさんが撮影をお願いすると、ソニックレディのお二人は快く引き受けて下さいました。せっかくだからと私も照れながら証拠写真に加わります(笑)。撮影は無事終了、ソニックもそれを見届けて安心したかのように留置線へと引き上げていきました。

(後編に続く)

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