熊本駅にて。じゃんけん、勝ったの誰?(謎)

リレーつばめ号@熊本駅

車内より新八代駅を望みます

新八代駅にていよいよ800系に乗車!

車内でくつろぐ参加者

路線の大半はトンネル・・・眺望は期待できず、車内のインテリアの話題で盛り上がります

特別快速なのはなDX号。両運転台のキハ220系を2扉改造した専用車両です。

悪天候で風景は今ひとつでしたが、指宿手前では錦江湾と知林ヶ島が見えました

なのはなDXの中央部のサロンにて

ダイヤの乱れが心配されましたが、無事帰途に着けました
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つばめ、翔ぶ。−今年の春、九州の交通地図は大きく塗り替えられました。九州新幹線の暫定開業、それに伴う肥薩おれんじ鉄道の開業。鉄道の話題が一般の人の口にあがるほど、インパクトのある出来事です。そんな開業の熱気覚めやらぬ3月21日、GDではオフ会を開催。4名+管理人さいくんの総勢5名で、最新鋭新幹線の体験の旅に出かけました。
前日入りしたメンバーで濃い前夜祭(飲み会)を開催したにもかかわらず、当日の朝、集合時間には既に参加者のみなさんは集合済み。さすが、今回の参加者はオフ会慣れした?古参のGD常連さんばかりのことはあります。ちなみに、今回の来場者は全員サイト運営者。主催者側の気持ちも分かる人たちばかりですので、引率する私も楽なことこの上ありません。
熊本駅を出入りする列車たちを眺めながら、私たちが乗車する「リレーつばめ5号」を待ちます。これまでは九州の「看板列車」だった787系ですが、この春からは新幹線の脇役になり、福岡からのお客さんを新八代まで運ぶ仕事を請け負います。定刻に1番線に入線してきた列車は、ただでさえ多いこれまでのロゴに加え、「Relay tsubame」とイタリックの筆記体で大書されてしまってます。濃色に金色の文字は、まるで夜の繁華街のようで、「キャバレーつばめ」と勝手に命名。列車自体は新八代で終点ですが、行先表示幕には「鹿児島中央」と表示されています。このあたりも列車の性格を良く表しています。
乗車した4号車は、かつてのビュッフェを改造した車両です。ゆったりした座席に天井のドームが、かすかにここがこの列車の「ゆとり空間」だったことを教えてくれます。ホステスさん・・・もとい客室乗務員さんも2名乗務となり、きめ細やかなサービスが受けられなくなったことはとても残念ですが、この列車の新しい役割を考えれば致し方ないところでしょう。列車は熊本平野を20分快走、減速したかと思うと本線を離れ、右に逸れていきます。ここが今回の新幹線開業の目玉である、新幹線ホームへの連絡線です。在来線の新八代駅は新幹線駅の下方に設置されていますが、「リレーつばめ」号だけは特別待遇で新幹線ホームへ向かいます。在来線を眼下に、左前方に見える真新しい新幹線の駅舎に向けて列車は進みます。
新八代駅ではすでにホームをはさんで反対側に真っ白な800系新幹線が待ち受けています。リレーつばめが特別待遇で新幹線ホームに入るのも、この「同一ホーム乗換」を実現するため。わざわざ工事費をJR九州が負担してこの接続を実現したというのですから、その気合の入りようが窺えるものです。列車は3分接続で、リレーつばめが停車すると、わっとホームに人があふれ、そしてそのほとんどが新幹線に乗るためにホーム反対側の乗車口に群がります。出来る限り発券の際両列車の指定券が同じ号車・同じ席番になるよう工夫されているそうですが、接続時間が短いため、みなさんややあわてがち。新しい駅の雰囲気を味わう暇もありません。私たちも人ごみを縫いながら新幹線に乗り移り、所定の座席に向かいます。
腰を落ち着ける間もなく、列車は動き出します。発車メロディはTrain Simulatorの開発者でミュージシャンの向谷実さんの作曲のはずですが、それに耳を済ませる余裕もありませんでした。そうこうするうちに、今度は車内アナウンスが始まります。このチャイムも、向谷さんの作曲。アナウンスは4ヶ国語なのですが、とにかく長い。いつまでやってるんだ、という感じです。アジア諸国との交流深い九州ですから、多くの外国人の方に配慮がなされるのはよいことですが、個人的にはもう少し整理できないものかと思いました。長話はキラワレマスヨ。
アナウンスが終わる頃には、列車はすでにトップスピード。アナウンスに気を取られていましたが、加速はとってもスムーズで静か。九州新幹線800系はオールM(すべての車両にモータがついている)ですが、その騒音はまるでT車(モータなしの車両)に乗っているかのようです。トンネル走行中は複雑な風切音も気になるものですが、車両やトンネルに工夫がなされているのか、まったく気になりません。このあたり、さすが最新鋭のテクノロジが反映された路線と感じます。
快適な車両の一方で、快適でないのは車外の眺望。まあ、南九州は平野部が少なく山がち、その上新幹線は曲線を嫌い街同士を直線で結ぶように作られているため、そもそも期待するのが間違いなのですが。それにしても外が見えないので車内を見渡しているとぱっと外の視界が開け、「あ、どこかな?」と窓の外を確認しようとするとさっとトンネルの壁が視野をふさぐ・・・。あぁ、と思い再度視野を車内に転ずるとまたちょっとだけトンネルを抜け、「あっ」と窓を見るとまた闇の中・・・。この繰り返しはストレスがたまります。あまり外が見えないこともあって、どこを走っているかもいまいち分からず、「そろそろ新水俣かな?」と参加者に声をかけたら、「さいくんさん、もうとっくに過ぎましたよ」。なにやら時空がゆがんだかのような感覚にとらわれる新幹線です。
途中駅の案内チャイムが鳴り、列車は減速していきます。川内に到着です。この減速も、九州新幹線に採用されたD-ATCにより、従来の新幹線に比べると格段に停車がスムーズになっています。最高速から何段階にも分けて減速するのではなく、最高速から65キロへ、65キロから15キロへとATCはわずか2段階で減速を行います。ショックも少なくとても快適です。風景はともかくとして、車両の快適性はその特徴的な内装とあわせとても高いといってよいでしょう。
川内からはおよそ10分で鹿児島中央到着。あっという間に新幹線試乗は終了です。桜島もすっぽり覆われてしまうような曇天でしたが、参加者はここで撮影に、昼食の調達にと思い思いにすごします。
鹿児島中央からは、この改正で新しく登場した新型列車「なのはなDX」で指宿まで足を伸ばします。この列車は従来から走行していた快速「なのはな」にキハ220系改造の指定席車両を組み込み、生活路線となっている指宿枕崎線を観光客にも利用してもらおうとの試みのようです。私たちは自由席に乗る地元のお客さんを横目に、この指定席車両に腰を下ろします。座席は木をふんだんに使った817系電車の座席をベースとしているようですが、色使いが良く、観光列車らしい雰囲気が良く出ています。錦江湾の風景はこれまた真っ白。雨まで降り出しましたので、私たちは鹿児島中央で調達したお弁当とつけ揚げ(さつま揚げ)を楽しむことに。指宿往復を食事と雑談で過ごしました。
鹿児島中央に戻ると、再び新幹線に乗車します。今度は、各駅に停車する「つばめ52号」に乗車します。こちらは各駅に停車するタイプのため、速達型ほど「時空のゆがみ」は感じませんが、これまで時間のかかった各駅に次から次に、しかもスムーズに停車していくさまは、やはり新幹線が在来の鉄道とは圧倒的に異なる輸送手段であることを印象付けます。各駅に止まっても約50分で新八代に到着です。
新八代に下りると、私たちは「リレーつばめ52号」を見送り、一本あとの「リレーつばめ16号」を待ち受けることにしていたのですが、なにやらちょっと行きがけとは異なる雰囲気に戸惑います。本来ならホーム上で清掃を済ませるはずの787系が、引上げ線に一旦動いています。どうやら、在来線の列車が30分ほど遅れていて、通常の方法では折り返しが出来なくなっているようです。オフ会の参加者には、今日博多で新幹線を乗り継いで関西へ帰る方もいるだけに、ちょっとひやひや。さらにつばめ16号が到着してもリレーつばめ16号は対面ホーム上におらず、ホームには行き場のない人があふれます。どうなることかと思いましたが、引上げ線にいた車両が程なく入線。出発は5分ほど遅れましたが、無事列車は熊本へと走り出しました。
今回のオフ会は、風景こそトンネルや天気で妨げられてしまいましたが、旧知の仲のメンバーだったこともあり、じっくりと新しい列車を楽しむことができました。個人的には在来線では鹿児島へ向けて、ゆっくりと変わって行った沿線の風景が、トンネルをはさんで有無を言わさないばかりに変化するさまに、自分の心の中のノスタルジーを感じ、年齢を感じたりもしてしまいましたが、九州の鉄道史の大きな節目に立会い、それを感じることが出来た大変有意義なオフ会だったと思います。
今回ご参加いただいたみなさま、大変遠方にも係らずご参加頂きありがとうございました。
また、今回お会いできなかった方、次のオフ会でぜひお会いしましょう。
レポート:斉場 俊之(さいくん)
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