21世紀鉄道始め 九州グリーン車の旅 −前編−
〜九州2大振り子特急乗り比べ〜

 

 20世紀に別れを告げ、いよいよ新しい世紀21世紀の幕開けです。この機会に鉄道を使った旅をしようと思ったのは12月12日、12が3つ並ぶ日に熊本駅に行った時にあるポスターを見たからです。熊本駅改札口近くの柱に「〜お正月おでかけきっぷ〜 グリーン車用 9000円 自由席用 6000円」という手書きのポスターがありました。これを見た私は9000円で九州のさまざまな特急、しかもグリーン車でまわれるのではないかということがふと頭の中に浮かびました。そして早速その晩に南瓜さんとさいくんさんに連絡をし、お正月1日・2日とグリーン車の旅を企画することになったのです。そして行程が以下のように決まりました。ただし当日に若干変更となりました。

1月1日

熊本→有明10号→博多→かもめ9号→長崎→5128D(長与経由)→諫早→かもめ22号→博多→ソニック25号→大分→あそ6号→熊本


1月2日

熊本→有明8号→博多→ゆふいんの森1号→由布院→4853D→大分→ソニック22号→折尾→4630D→若松→6563D→博多→つばめ25号→熊本


 そして22日に指定券を予約し、1月1日のオフ会開催となりました。1月1日は若干雲がでていたものの青空に恵まれ、旅行日和となりました。このページでは2日間の様子を2回にわけてお伝えしたいと思います。今回は1日の様子をお伝えしたいと思います。

西里→5323M→熊本→1010M→博多

有明10号
787系有明10号 熊本駅にて
 21世紀の最初の列車は815系でした。そりゃ最寄駅でもある西里から列車に乗るわけですから当たり前です。(^^;; 7時44分に西里駅に到着するとすぐに列車がきました。ただ時刻表とは違う列車が来たのでおかしいなぁと思ったのですが、せっかく来た列車なので、乗車することにしました。

 熊本駅に到着すると列車の遅れのアナウンスが・・・。どうも乗車した5323Mは約15分程度の遅れで運転していたようで、降車するとすぐに八代に向け発車していきました。ただこの列車以外は遅れていないようでした。

 熊本駅では南瓜さんと待ち合わせ。私は2番ホームにいって、後から来られた南瓜さんと合流。有明10号を待ちます。

 そして有明10号が2番ホームに入線してきました。ありゃ?年明け早々から電球が切れています。列車の遅れ、電球の切れとあまりいい気がしない幕開けとなってしまいました。
 ドアが開くとグリーン車である1号車に乗車します。非常にゆったりとした座席です。熊本駅を発車してまもなくするとJTF(車販)の方がグリーン車サービスの飲み物を持ってきました。

 この日は787系6連だったので、ビュッフェが連結されています。つばめであれば客室乗務員の方が忙しく働かれているのですが、この列車は有明のため、ビュッフェは営業されていません。行ってみるとがらーんとしていました。ただいつもは見れないところをカウンター越しから拝見。営業許可証の屋号には「サハシ787−10」と書いてありました。

 列車は「いつも通り」に信号にひっかかって博多手前で停車。ただ春日のセクション前で止まったので、知っている私達二人はちょっと緊張していましたが・・・。(^^;;

 ともあれ列車は無事に到着。博多駅でかもめに乗り換えることとなります。
ビュッフェ
787系ビュッフェ


博多→2009M→長崎

かもめロゴ
かもめロゴ
 博多駅3番ホームには885系かもめが停車していました。やはり同じ趣味を持つ人たちがカメラで撮影をしていました。私は885系にはイベントで停車中のには乗ったことがありますが、運転されるのは初めて乗車します。

 私も発車までの時間に博多駅3番ホームで撮影を済ませて、車内に乗り込みます。
 この日のかもめ9号はかなりの混み様で、自由席はデッキに立つ人が続出。また私達もグリーン車は予約できずにこの日は普通車指定席で移動することとなります。どうも長崎方面でイベントがあっていたようで、それと丁度重なったのと、昨年3月から運転されている新型の885系に乗車する人が大勢いたからでしょう。

 10時2分に定刻どおり博多を出発。たまたま乗車した車両が「サハ」だったため、音が聞けなかったのが、残念ではありましたが・・・。

 さて列車は鳥栖に到着。鳥栖からさいくんさんと合流。ようやくここから3人の旅になりました。885系は肥前山口まではほぼ全力疾走で運転します。また振り子のゆれ自体も私が最初に883系に乗車した時よりも気にはなりませんでした。
かもめ9号
885系かもめ9号 博多駅にて
シート
かもめシート
 左の写真はかもめ普通車指定席のシートです。黒の革張りです。ただ振り子車両ということで、実際に座ってみると若干窮屈に感じました。また窓側の席では窓の位置が若干高く窓のところに肘を置くことができないということもありました。私が787系に乗りなれているということもあるでしょうが、その点ではちょっと残念でしょうか・・・。

 ただ車内は787系に比べると明るいですし、また各車両に備え付けてあるLED表示板には携帯電話禁止の表示灯がついていました。この表示灯、いつもは禁止の表示がしてあるようですが、設定次第で禁止の表示を消すこともでき、今後のことも考えてのことでしょう。
 783系かもめに比べると曲線通過速度は圧倒的に高く(半径600m以上の曲線では本則+30km/h)、高速化に貢献していると思います。昨年2月に磯風さんと783系かもめに乗った時と比べると違いがよく出ていました。

 諫早を過ぎると列車は再び高速運転へ。そして定刻どおり長崎に到着しました。

 長崎駅は昨年にリニューアルされています。私達はまず駅前にでてどうなったかを見てみることにしました。
かもめ9号
885系かもめ9号 長崎駅にて


長崎→5128D→諫早

長崎駅
新しくなった長崎駅
 昨年2月にはまだ白いシートがかぶさっていた長崎駅。非常に綺麗になっていました。ホームを出てすぐに開放的なかもめ広場がひろがります。左の写真、左側がJR九州ホテル長崎とアミュプラザ(商業施設)。そしてこの写真には写っていませんが、右側には長崎駅業務棟が建っています。

 この日は元旦だったので、かもめ広場ではお正月のイベントを行っていました。時間がなかったので、長崎電気軌道は車両を拝むだけ。

 またホームに戻って、今度は長与経由、諫早行きの列車に乗車します。
 この日の5128DはSSL、シーサイドライナー塗装のキハ58。 SSL塗装のキハ58
シーサイドライナー塗装のキハ58 長崎駅にて
長与経由諫早行き
長与経由 諫早行き
 ちゃんと長与経由と書いてありました。私はこの列車に乗車することで、長崎本線全線完乗となります。これから約1時間をかけて旧線を駆け上がっていくことになります。
 浦上を過ぎると新線に別れをつげ、旧線へ。かなりの勾配の中を列車はエンジンを唸らせながら登って行きます。途中の本川内駅はスイッチバックの駅。逆Z型をした配線となっており、スイッチバックの途中に駅があると言った方がいいでしょうか。駅自体はシンプルなつくりです。 本川内駅
本川内駅
大村湾
本川内−大草間から望む大村湾
 本川内の次の駅は大草。この辺りから大村湾が線路から望むことができ、また大村湾には長崎空港があるので、この日も着陸する飛行機を列車内から見ることができました。

 喜々津からは新線と合流し、ゆっくりと諫早まで向かいます。


諫早→2022M→博多

 諫早駅に到着。ここから783系かもめ22号で博多に向かいます。諫早駅のホームで右の写真のようなものを発見。ちゃんと「白い」って書いてあるんですね。(^^;; 885系はJR九州の看板列車だと改めて実感しました。

 さて諫早駅で飲料補給を行い、783系を待ちます。
乗車位置案内
諫早駅のかもめの乗車位置案内
かもめ22号
783系かもめ22号 諫早駅にて
 諫早からは783系のかもめです。この列車はグリーン車の1号車1番A〜Cが取れました。私のきっぷには1月1日かもめ22号1号車1番A席と書いてありました。(^^;;
 783系に乗るや否や、すぐに座席を運転席側にひっくり返します。すると運転席右側になにやら見たことのない装置がついていました。ん?「車両動揺測定装置」とあります。私の推測ではありますが、783系などの非振り子列車の曲線での通過速度を上げるために車両の動揺を測定して、今後に生かそうとしていると読んだのですが・・・。(^^;;

 列車は快調に(といってもR250mのカーブが続くからそんなに飛ばせないのですが)進むと思いきや、えらく信号につっかかります。しかもさっきから特急ばかり・・・。また車掌さんが無線でなにやら話をしています。アナウンスでは「人身事故のため列車は7分ほど遅れて運転しております。」と。予定より7分遅れて、肥前山口に到着しました。

#後から聞いた情報ですが、どうもこの日のさくらが肥前浜−肥前七浦付近で人身事故を起こしたとのことで、さくらは1時間ほど現場に停車。その影響で列車が次々に遅れていたとのことでした。
こんな装置が・・・
こんな装置が・・・ (クリックすると拡大します)
783系全力疾走
783系全力疾走 (クリックすると拡大します)
 肥前山口で先着のハウステンボス・みどりと連結。13両編成となった783系は遅れを取り戻すために肥前山口から全力疾走。左の写真からも分かるように130km/hぎりぎりで運転します。

 博多での予定乗換時間は5分。現在7分の遅れ。接続はどうかなぁと思っていたら、「ソニックに乗車の方は本列車を待ち合わせています。2番ホームへお急ぎください」とアナウンスがありました。博多到着前に特攻準備をすませました。


博多→3025M→別府

 博多駅で特攻をしかけ2番ホームへダッシュ。定刻より3分遅れて列車は博多駅を発車しました。特攻を仕掛けたので、ちょっと息があがってしまいました・・・。(^^;;

 ソニックはグリーン車に乗車。目的はグリーン車のパノラマキャビンにあります。博多−小倉間はソニックのメニューを書いたりして過ごしました。

 そしていよいよ小倉から1時間ちょっとをパノラマキャビンから前面展望を楽しみました。
ソニック25号
883系ソニック25号 小倉駅にて
パノラマキャビンからの眺め
パノラマキャビンから見える眺め
 パノラマキャビンからは運転席の様子がよく見えます。途中チャイムがなっていましたが、セクション接近警報とのことでした。
 途中、普通列車、特急列車とすれ違いました。右の写真はにちりん8号とのすれ違いです。また883系とのすれ違いの写真にも挑戦しましたが、ちょうど駅構内でのすれ違いとなり、撮影は失敗に終わりました。(自滅 にちりん8号
485系にちりん8号とのすれ違い
にちりん10号
485系にちりん10号とのすれ違い(国鉄色)
 当初は大分まで乗車する予定でしたが、ゆふ・あその始発である別府で降りることにしました。別府に到着する6分前。国鉄色に塗りなおした485系にちりん10号とすれ違いました。485系国鉄色自体は昨年10月のイベントで見ていましたが、運転中のものは初めて見ました。非常に運が良かったです。(^^
 別府でソニックから降りました。すると違うホームには富士が停車中。そちらを見送ってから、別府駅を撮影+軽い夕食をとることにしました。 ソニック25号
883系ソニック25号 別府駅にて


別府→76D→熊本

別府駅
夕刻の別府駅
 別府駅でもそう時間はあまっておらず、早速夕食を取って、乗車準備をします。さいくんさんは予定通りゆふで帰られるとのことだったので、改札口で別れました。
 ホームにはあそが待機中。別府駅ではあその隣には廃車留置と思われる車両が・・・。あんなところに置かなくてもと思ったのは私だけではないはずですが・・・。

 指定席をとってはいましたが、せっかくなので、3号車の一番前に陣取ります。暗いため、前面展望はあまり望めませんでしたが。定刻どおり出発しましたが、変速時のショックがやたらに大きいのが気になりました。あんなガクンガクン揺れてはゆっくり寝ることもできませんが・・・。

 途中普通列車、あそ5号と行き違い。そういえば宮地−豊後竹田間を走っていた列車がキハ220だったのは驚きました。また昨年駅舎が火災となった波野駅はホーム以外に何もありませんでした。

 波野−宮地のトンネルをくぐりぬけると一ノ宮町の灯りが見えてきました。そして列車は熊本口に。立野のスイッチバックのところで鉄道ファンの人がなにやらぶつぶつ言いながら、しかも若干興奮した状態でスイッチバックの終点部分を撮影していましたが、フラッシュをたいていました。あの写真は果たしてどう写ったのだろうか・・・。(^^;;

 ともあれ列車は定刻通りに熊本駅に到着。私は普通列車で西里へ。南瓜さんは友人の家にいかれた後に博多へ戻られました。
あそ6号
あそ6号 別府駅にて

〜後編につづく〜

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