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2006年12月20日
長い道のりの始まり
尼崎事故の経過報告が航空・鉄道事故調査委員会から公表された。これは正式な報告書に先立つものだが、私たちはようやくこの事故を語るための基礎資料を手に入れることとなった。
ぜひ、みなさんにはメディア報道を見られる前に、実際の経過報告書を読んで頂きたい。
また、メディアではこの報告書を結論的に捉えているが、あくまで経過報告であり、「厳密な解析をすすめる過程において、変更することがありうる」(事故調)ことを知って頂きたい。
http://araic.assistmicro.co.jp/araic/railway/report/経過報告2.pdf
何を感じられますか。何を思いますか。
そして私たちには何が出来ますか。
・・・・・
(毎日新聞)<尼崎脱線報告書>「車内は洗濯機の中のようだった」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061220-00000017-mai-soci
・・・大学生の娘を亡くした父は「刑事責任を追及するために重要な調査」と期待を寄せる。
このお父様の気持ちは察するにあまりあるが、事故調の調査は責任追及のためにあってはならない。
なぜなら、これまでの長い事故調査の歴史から、調査とともに刑事責任を追及することは、当事者から事実を引き出すことを阻み、私たちを真実から遠ざけることが分かっているからだ。
(参考)日本学術会議人間と工学研究連絡委員会安全工学専門委員会「事故調査体制の在り方に関する提言」
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-19-te1030-2.pdf
ゆえに、事故調の報告書の冒頭には、この一文が必ず付される。
本報告書の調査は、・・・航空・鉄道事故調査委員会設置法に基づき、航空・鉄道事故調査委員会により、鉄道事故の原因を究明し、事故の防止に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
亡くなられた方、そしてご遺族の思いは深く、重い。
JR西日本、そして私たちはそれを真正面から受け止めなくてはならない。
が、だからこそ事故調にはこれからも「次の安全」を見据えた中立な調査と議論を望む。
それが、次の尼崎事故を防ぐための「一見遠回りに見える近道」だと思うのだ。
コメント
せめて大手の中で1紙だけでもいいから、論理的な記事を載せてくれるといいな…と思ってますが、自社の不祥事を無視する彼らに期待してはいけないのでしょう…。
ちなみに私は経過報告から各紙が報道しているようなことは読み取れなかったのですが、いかがでしょうか。
投稿者 K.S : 2006年12月20日 18:02