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2006年5月25日

ブログ炎上を対岸で眺めるブログ人の思い

日本テレビ炭谷アナウンサーの盗撮事件に関連し、元日本テレビアナウンサー藪本氏のブログが「炎上」している。
(産経デジタル・ZAKZAK)元日テレの藪本アナ、ブログ炎上…後輩の盗撮擁護
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_05/g2006052415.html

まずは彼女自身のブログを参照されたい。
http://blog.livedoor.jp/yabumoto_net/

彼女の意見であるが、女性の中に、わざわざ目の遣り場を困らせるかのような服装をする方がいることは事実だ。今日は定食屋で昼食をとっていたのだが、向かい側のテーブルに座った女子高生はなんと「椅子に胡座」。あまりの大胆さ、いや下品さに美味しいご飯もなにやら味が変わったような気分になってしまった。

そのような状況を考えると、煩悩のトリガーを引くような格好をする方にも問題あるよ、という意見は、理解できなくはない。

とはいえ、そうだからといって「盗撮」が「盗撮」で無くなるわけではない。
そもそも彼が撮った女性がそのような挑発的な格好をしていたのかも分からない。
女性側の理由が炭谷アナウンサーの免罪符になるわけではないのだ。

そして何より、このエントリー(書き込み)は、彼女の本音がどうであれ語るべき内容では無かったと思うのだ。

どんな思いであれ、あなたがブログで語った一言は、「元日テレアナ」という「メディアの人間」としての発言として扱われる。それは一般人から見れば擁護と取られても仕方ない、というか擁護としてしかとらえられないわけで、情報を扱うことを商売としている人間にしては不用意に過ぎるとしかいいようがない。私たちは仕事を通じて社会に大きく関わっているし、ましてや藪本氏は仕事を通じて社会的ステータスを得ているのだから、「個人のブログだから」というのは言い訳にならない。私がLeftyで「福祉ネタ」を扱わないのも、たとえ私が個人的な思いで発言したとしても、それが「福祉人さいば」の発言として受け手には捉えられるからだ。だから私は、ここでは「個人さいば」の範疇で話せる、家族や趣味などのことしか語らない。

ブログは自分勝手にわめき散らせる冷暖房完備のマイルームではない。むしろ夜公園や駅において音楽や踊りで自己表現をする人々に通じるものがあると思う。雨風は容赦ないし、聴衆に歓喜で迎えられることもあれば罵声を浴びせられることもあるのだ。「個人的に楽しみたい」なら本屋か文具屋で日記でも買って書いて楽しんでいればよい。

勝手気ままに好き勝手なことをいい、それが無条件に許容される、もしくは建設的な議論の起点として受け入れられる環境というのは、それはよほど信頼関係の築かれた集団であろう。会社の同僚やご近所同士の世間話ならともかく、エゴイズムのはびこる現代社会で、彼女のエントリーを「身内の人はこんな考えをしているんだね」と受容的に捉えるとは到底思えない。そもそも他者の不祥事に際し、その内情を察することもなく一方的な「言葉の力」を見せつけているのは他ならないマスメディアである。

彼女は、「2チャンネル(原文まま)」に不快感を持っているようだ。もしそれらの書き込みやブログでのコメントを見て「インターネットって怖い」と被害感を持っているのであれば、それは違うと言いたい。

怖いのは社会そのものだ。そしてその思考や行動に大きく影響を与えているのは誰か。
答えは自明であろう。

お互いさま、なのである。

=====
薮本氏はブログ自体を続けられたい意向であるようだが、私はお勧めしない。
逃げといわれようがなんだろうが、これ以上「個人薮本」が「メディア人薮本」の責を負うべきでないと考えるからだ。
メディア人としての自尊心がそれを許さないのだろうが、心の糸が切れる前に、自分のためにも家族のためにも、いちど(ネット)社会から距離を置き、自分を取り戻すことに全力を注いで欲しいと願う。


コメント (2)

このリストは、次のエントリーを参照しています: ブログ炎上を対岸で眺めるブログ人の思い:

» あまーーい? from KSHP TypeB
というのは、某お笑い芸人の持ちネタだが、そう言わざるを得ない事柄が最近出てきた。 在京キー局の某アナウンサーが盗撮してたという話だ。... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年5月25日 06:15

コメント

>tsmaniaさん
仕事の話題をブログに乗せている方でも、きちんと抑えるところは抑えて書かれている方はたくさんいらっしゃいます。たとえば鉄道業界に勤めている方のブログは、私たちの憧れる世界を垣間見させてもらえ、大変ありがたいものです。

しかし、それらはあくまで自分のおかれている立場を踏まえて、さまざまな考慮がなされているから楽しめるわけです。マスメディア同様、いやそれ以上に不特定多数の人間が見ていることに対する配慮が無かったことが、今回薮本氏が迂闊だった点だと思います。

私自身も、この件を反面教師に、ネットにおける自分自身の立ち位置というのを考えたいと思います。

投稿者 さいくん : 2006年5月28日 22:14

 W杯より国会の動向が気になるtsmaniaだす。
 さて本題。この書込みで触れられている薮本さん(元日テレアナ)ブログ、拝見しました。炎上の原因となった例の書込み、内容自体は納得できるものでありますね。要は、男性の出来心を(不本意ながら)刺激している女性の側にも原因があるということですから。ただ、後半の文章がいけません。例として炭谷アナの件を出すのは、薮本さんが彼を擁護しているのではないかと誤解されるのも当然かと…。悪気はないのでしょうが、軽率に過ぎましたね。これを糧に、今後は、内容に十分気をつけるようにしてもらいたいものですね。今後は、仕事のネタ…というかテレビ局の人間の絡んだネタは取り上げないようにしたほうがいいでしょう。
 ところで、ブログで仕事のことを扱わないほうがいいとの意見ですが、確かにそうですね。私の場合、郵便局の現状とそれに対する思いをブログに書こうと思えば幾らでも書けますが、職場の現状が現状だけに、どうしても、経営陣を批判したりする内容が多くなりましょう。そうなれば、誰からか不信感を持たれること必至で、最悪の場合炎上という事態にもなりかねません。そういう事態を未然に防ぐには、やはり仕事のことは扱わないというのが最善の手段なのかもしれません。
 長文失礼しました。では。

投稿者 tsmania : 2006年5月27日 07:24

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