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2005年8月12日

空を憶う日

今年もこの日が来た。
8月上旬のこの時期、昔を憶い自分自身を見つめなおす日が続く。

今年は、私が書くまでもなくマスメディアがこのことを取り上げている。
20年の節目と言うこともあり、テレビドラマ化もされるようだ。

一連の報道にJALに対する不安を加速させる周囲の中で、私はマスメディアの「いじめ」の体質を感じている。
作られてしまった空気は簡単には変わらない。今なら何を言っても許される。
個人でなく企業だから、一方的な攻撃にも視聴者・読者は不快感を感じにくい。
企業と言えども、個人の集まりではあるのだが。
ターゲットとされた当事者は、ただただ耐えるしかない。それがどのような効果をもたらすのか。
少なくとも、航空の安全に資するとは思えない。

私がささやかながらここにJAL報道に対する反証をするのは、そんな熱病的な報道に疑問を呈し、別角度で同じ事象を捉えることで、ここに来る皆さんに多角的な判断の材料を提供することとと、「安全」という言葉の難しさを考えて欲しいからだ。

しかし、これは勝ち目のない行いだ。
なぜなら、「飛行機が墜落しない」という回答はこの世にありえないから。
いつかは落ちる。それが明日か遠い未来か知るすべはないが、マスメディアは自らが確実に「勝者」になれることを感覚的に知っているのではないだろうか。

マスメディアに願いたい。
あなたたちには、私が行けない場所に行けたり、私が知れないことを知る能力があるはずだ。
私でも知りうるプレスリリースや統計を見て、「トラブル」を数えている時間があったら、羽田や成田のハンガーに行ってきて欲しい。何ヶ月も張り付いてきて欲しい。フライトマニュアルや整備マニュアルを読んできて欲しい。本社で労務管理について調べてきて欲しい。そして、今あなたたちが言っているような問題が、JALに起こっているのか、それに対して何をすべきなのか教えて欲しい。
それがあなたたちの「仕事」ではないのか。


話は変わるが、JALは事故機の残骸を将来的に破棄する方向を決めているそうだ。
決めていながら、未だに廃棄しないところに、何かしらの思いと逡巡を感じる。

私としては、ぜひ残骸を保存し、出来うることなら公開して欲しい。
それは、旅立った人やその遺族のためというより、今を生きる私たちのため。そして将来空と関わりを持つすべての人のため。

何らかの事情で公開がはばかられるなら、ガラスケースの向こうでも、それも無理なら警備員つきの倉庫の奥でもよい。

一片の「事実」。
それは、2時間のドラマより、一枚の写真より、私たちからこの事故を忘れさせないはずだから。


参考:国土交通省航空・鉄道事故調査委員会 事故調査報告書
http://araic.assistmicro.co.jp/aircraft/download/bunkatsu.html#5


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今日のニュースによると、JALの新町社長が機体の保存について言及しているようだ。

共同通信「残存機体保存「考えたい」 慰霊登山の日航社長」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050812-00000075-kyodo-soci

ぜひ、お願いしたい。


コメント (2)

コメント

JO機の事象、身近なところで、しかも映像つきで報じられたので非常にショッキングな出来事でした。私自身も「よりによって今日やらなくても」と正直思いました。

しかし、このことは、故障や事故が、日を選んで起きる訳ではないこと、そして近頃「トラブル」にご執心のマスコミの報道が、いかに航空の安全に役に立たないかの証左でもあったと感じています。マスメディアの言うような企業体質があったとしても、この日を前に「たるんでる」人はいないでしょうから。どんなに突き詰めても「起きるときには起きる」のです。

JO機事象については、今報道含め情報の整理をしていますので、近々Opinionとして発言したいと思っています。

投稿者 さいくん@1088M : 2005年8月14日 19:04

 JALグループでは最近数多くのトラブルが起きていますが、特に8月12日に福岡空港で起きたトラブルは恐ろしいものがありましたね。よりによってちょうど20年前に墜落事故が起きた日…ということで、あの恐怖が思わず蘇ってきそうになりました。実際、飛行機からは火が吹いていたというのですから、乗客の皆さんはさぞかし恐ろしい思いをしたことだろうと思います。
 それはそうと、さいくんさんのおっしゃるとおり、マスコミのJALグループに対するトラブル報道は、ある種の悪意を持った”いじめ”のような様相を見せておりますね。事故を起こしたJALグループやその職員をあげつらい、さらに、事実報道よりも犯人探しや捏造の”美談”造りに狂奔しております。
 こうして”仮想敵”を作り出すことで自分たちがさも正義の味方であるかのように振舞う、マスコミのこうした行動には、私も同じく、怒り心頭です。そうした独り善がりの報道によって報道の対象となっている会社の人間がどれだけ傷ついているか、考えたことがあるのでしょうかね?
つい、このような苦言を呈したくなります。

投稿者 tsmania : 2005年8月14日 07:28

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