2005年7月26日
アスベスト問題報道と報道による二次被害の不安
アスベストによる健康被害の問題がここに来て大きくクローズアップされてきた。アスベスト自体はずいぶん昔から有害だということが知られていたわけだが、アスベストの粉塵を吸引したことが原因と思われる中皮腫による死者が出たことで、マスコミは一斉に騒ぎ出した、というところだろう。
昨今の傾向としてこの手の報道は熱病的である。
アサヒ・コムではアスベスト問題特集
http://www.asahi.com/special/asbestos/
が組まれているが、アスベストがどういう物質でどのような毒性があり、どんな状態が危険でどのように対処すればよいのか、それが一切記されていない。
本来、私たちに必要な情報はそこであり、行政の不作為だとかどこの建物にアスベストがあるだとか、そのような情報との優先順位が違ってはいないだろうか。
アスベスト問題には、中皮腫の問題以外にも隠れた問題があると考える。報道が不安を煽ることによるもうひとつの影響だ。
Googleで「浄水器 アスベスト」を検索
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%B5%84%E6%B0%B4%E5%99%A8%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88&lr=
水道管に使用されていたアスベストが問題だ、ということで、浄水器メーカーなどがさかんにアスベスト除去を謳っている。しかし、同検索の中でも見つかるように、アスベストが問題になるのは、粉塵の状態で多量に吸引することであり、水中に含まれるアスベストは私たちになんら影響を及ぼさない(異物として排出される)。
浄水器がすべて悪い、とは言えないが、浄水器は消費者トラブルの多い商品の一つである。
国民生活センターより(PDFファイル)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20031125_3.pdf
今回のような、健康に影響のある事柄に関しては、マスメディアからの報道に対して人は妄信的になる傾向がある。だからこそ、適切で明快な情報提供、例えば、「注意」と「安心」の線引きなどは有用な情報なのだが、今の報道にはそれが見当たらない。
マスコミの過剰な「宣伝」が、一部の悪徳業者に利用され、トラブルを助長することになりかねないか、非常に心配だ。
なお、アスベスト問題に関しては、国連大学副学長、安井至氏が自身のサイトで解説をされており、私たちがこの問題を理解するにあたっての助けとなるので参考にしていただきたい。
市民のための環境学ガイド
http://www.yasuienv.net/
クボタのアスベスト被害
http://www.yasuienv.net/AsbestosKubota.htm
アスベスト再考
http://www.yasuienv.net/Asbestos2-2005.htm
コメント
普遍性、習慣性からして「タバコ」の方が有害性は高いでしょう。アスベストを好んですう人はいないでしょうから・・・
アスベストに関しては、吸ったことによる被害の発症が限りなく遅く、しかもタバコのように意識的にすっているわけではないというところにみなが不安を感じていて、それをメディアが煽っているのでしょう。99%の人が取り越し苦労で終わるのですが・・・
投稿者 さいくん@1088M : 2005年7月27日 23:39
個人的にはタバコとアスベスト、どっちが有害なんだろうかと疑問に思う今日この頃・・・。両方とも濃度等が問題にはなるんでしょうが、タバコの方が身近な問題かと。
投稿者 K.S : 2005年7月27日 21:26