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胴体緊急着陸

エアーセントラルが運行するANA1603便が高知空港で胴体緊急着陸を行ったようだ。この件についてはテレビ・新聞等で多く報道されているのでご存じのことだろう。
ただ私は結構いい加減な報道がなされているなーと思った。

○「タッチアンドゴー」
http://www.jal.co.jp/jiten/dict/p291.html#03-03

・報道各社の使用例
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070313/jko070313001.htm
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070313k0000e040037000c.html
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070313p202.htm

衝撃で前脚を作動させること、もしくは後輪を接触させて前輪に衝撃を与えることが「タッチアンドゴー」ではありませんのでご注意を。


○バ●な質問
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070313ic01.htm

さらに、全日空が一昨年、同型機のトラブル解決のためプロジェクトチームを作ったのは、トラブルが起きる可能性を認識していたからではと問われると…
(2007/3/13 読売新聞より)

かなりの暴論と感じた。トラブルが数多く起きているのは事実だが、こんな質問をされると今後は「全く知りませんでした」と言えば済まされるのだろうか。


○朝●新聞
http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY200703130110.html
今回の件で新聞各社の報道をずらっと見たが、どうもこの新聞社の記事は私からするとポジティブに書いているように感じた。もちろんいいか悪いかは別として。
まぁこんなところに名前を連ねるくらいだから、下手は報道はできないのかと、いい加減な想像を一応しておく。
http://www.ana.co.jp/cp/index.html

#これはあくまでも私の主観であるので、あらかじめご了承をば。


○トラブル数
さてマスゴミに関する突っ込みはさておき、DHC-8-400型機に関して、国交省が公開しているイレギュラー運航、重大インシデント、航空事故の数を足した物は次の通り。総数は73件。
http://araic.assistmicro.co.jp/araic/aircraft/index.html
http://www.mlit.go.jp/koku/04_outline/02_anzen/04_toukei/index.html

FY03 JAC: 4
FY04 JAC: 6 A-net: 7
FY05 JAC: 9 A-net:15 CRF: 8
FY06 JAC:11 A-net: 8 CRF: 5 (ただし06年4月~12月)
総数 JAC:30 A-net:30 CRF:13
※CRFはエアーセントラル

イレギュラー運航のWebサイトでは○○が起こったことを示す計器表示と書いてある場合がほとんどなので、それを下記のように種別ごとに分けるとこうなる。
脚系:JAC:10 A-net: 8 CRF: 6 / Total: 24
操舵系:JAC: 5 A-net: 4 CRF: 2 / Total: 11
エンジン・油圧系:JAC: 5 A-net: 1 CRF:1 / Total: 7
ドア系:JAC: 1 A-net: 2 CRF: 2 / Total: 5
プロペラ系:JAC: 1 A-net: 1 CRF: 2 / Total: 4
空調与圧系:JAC: 2 A-net: 4 CRF: 0 / Total: 6
その他:JAC: 5 A-net: 10 CRF: 0 / Total: 15
※主観で分けている部分があるので、正確に分類すると違うことがあるかも。

確かに脚関連でのトラブルが全体の1/3程度になっている。今回はたまたまCRFで発生したが、JAC、A-netともに似たようなトラブルを抱えているようだ。

http://www.q400.com/q400/en/operators.jsp
ここを見ると、少なくとも17グループで運用がされているようだ。海外でも同様の事象が発生しているのだろうか。「今回のトラブルが予想されていた」とか「ボンバルディア機は問題だ」とかいう下らないことはスルーして、原因究明と対策を早急に講じてほしいところだ。


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2007/3/13 22:20追記
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070313p202.htm
旋回、恐怖の2時間…全日空機の胴体着陸(2007/3/13 読売新聞)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070313dde041040067000c.html
全日空機・胴体着陸:何度も火花/恐怖の旋回2時間(その1) 瞬間、機内で拍手(2007/3/13 毎日新聞)

タイトルがえらく似ているが、どっちかが「インスパイア(ヤ)」されてますか?(爆

コメント

>通りすがりさん
フォロー、ありがとうございます。m(__)m

日本航空広報部編「最新航空実用ハンドブック」によると…

緊急着陸(emergency landing):なるべく早く着陸しなければ航空機が危険におちいると予想されるような状態、あるいは着陸装置の故障などで正常な着陸ができない可能性がある場合の着陸をいう。
胴体着陸(belly-landing):着陸装置を引っ込めたまま着陸することをいう。(以下略)

とありました。
またJALおよびANAもニュースリリースでは「胴体着陸」という表現を使っていないため、本weblogにおける「胴体着陸」については「緊急着陸」と訂正をさせていただきました。

機長が実施したのは「タッチアンドゴー」だというのは、私も異論はありません。そもそもそこへ突っ込んでいる訳ではありませんので…。

私が確認する限り、Nose GearのDownをするためのSteep Turn及びTouch and Go Landingを試みたと報告されておりますので、確かに各社の使い方は正しくないと思いますが、神経質になるような間違いではないと思います。機長が実施したのはタッチアンドゴーです。
それよりも、これはそもそも「胴体着陸」(Gear Up Landing)ではなく、Partial Gear Landing(Nose Gear Not Extended)ですので。

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